日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
学会賞報告
平成18年度学会賞報告
熊谷 英子
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2007 年 23 巻 2 号 p. S1

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抄録
 これまでに当施設で経験した14例のストーマ周囲壊疸性膿皮症を対象に、入院・外来カルテ、ストーマ専用記録用紙から、原疾患、術式、診断までの期間、プレドニゾロン初期投与量・開始時期、その他の治療内容、入院治療の有無、治癒までの期間、局所ケア、患者の訴えについて分析した。その結果、本症のケアにおいては、早期診断と全身的なプレドニゾロンの投与(平均初期投与量30m g/日)に加え、局所ケアでは、愛護的なスキンケア、カデキソマー・ヨウ素剤とステロイド軟膏などの外用剤による局所療法、ハイドロコロイドドレッシング材の局所への貼付、貼付法の工夫による効果的なドレナージ、単品系装具による短期交換が重要であることが示唆された。
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