日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
23 巻, 2 号
23巻2号(通巻60号)
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表紙
学会賞報告
  • 熊谷 英子
    2007 年 23 巻 2 号 p. S1
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー
     これまでに当施設で経験した14例のストーマ周囲壊疸性膿皮症を対象に、入院・外来カルテ、ストーマ専用記録用紙から、原疾患、術式、診断までの期間、プレドニゾロン初期投与量・開始時期、その他の治療内容、入院治療の有無、治癒までの期間、局所ケア、患者の訴えについて分析した。その結果、本症のケアにおいては、早期診断と全身的なプレドニゾロンの投与(平均初期投与量30m g/日)に加え、局所ケアでは、愛護的なスキンケア、カデキソマー・ヨウ素剤とステロイド軟膏などの外用剤による局所療法、ハイドロコロイドドレッシング材の局所への貼付、貼付法の工夫による効果的なドレナージ、単品系装具による短期交換が重要であることが示唆された。
学会総会報告
総説
原著
  • 沼田 悟, 神原 紀之, 岩嵜 徹治
    2007 年 23 巻 2 号 p. 9-18
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー
     現在市販されている皮膚保護剤は皮膚からの汗や分泌物を吸収し生理機能を阻害しないで貼付固定することが可能なハイドロコロイド材である。しかし、装具交換時の剥離刺激由来の角層ダメージにより、皮膚バリア機能低下に対する防止策は講じられていない。そこで角質細胞間脂質の構成成分であるセラミドを皮膚保護剤に配合することで角層の健全化を図り、バリア機能の改善を目的として、健常人における一ヶ月間の腹部貼付試験及びオストメイトによる1年間の貼付試験を実施した。
     その結果、皮膚保護剤中にセラミドを配合することにより、健常人試験及びオストメイト試験のいずれにおいても皮膚バリア機能の指標であるTEWL値の改善を認めた。このことから、セラミド含有皮膚保護剤はストーマ装具貼付部皮膚のバリア機能の保持・向上において有用であることが判明した。
短報
  • 澤田 公任
    2007 年 23 巻 2 号 p. 19-23
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー
     著者は、下行結腸やS状結腸人工肛門保有者が、災害時に家屋や上下水道が破壊されても洗腸ができることを目的として、クローズドソフトバックによる洗腸システムを考案した。この方法によりオストメイトは自分が好む時と所で、クローズドソフトバックを自力で加圧して洗腸することができる。この方法は乗用車の中でも洗腸が出来、特別な施設の必要はない。又プライバシーも完全に守ることが出来る。洗腸液は日本薬局方生理食塩液(以下生食液と略)を用いた。洗腸液の種類によっては普段の家庭生活や社会生活でも日常用いることができると思われるが、今後尚検討が必要である。
臨床報告
地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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