2008 年 24 巻 2 号 p. 27-33
二度に渡る大震災時の緊急支援の配送に関わり、新潟県においてストーマ保有者へのストーマ用品の支援が円滑に行われたことを報告する。
被災地では、震災による運送業者の不配地域が発生し、著者自らがボランティアとして中越地震時36件、中越沖地震時13件の緊急支援を実施した。支援は被災したストーマ保有者の物理的支援に止まらず、心理的援助にもつながるとして評価すべきであり、地域のセーフティネットの重要性を改めて認識した。その結果、地方型災害時における緊急支援の問題点を明らかにした。