日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
24 巻, 2 号
24巻2号(通巻63号)
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表紙
学会賞報告
  • 安田 智美, Miki Yatuzuka, Miho Yoshi, Shinobu Yoshii, Yukiko Jikei, Mitio ...
    2008 年 24 巻 2 号 p. S1
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
    男性オストメイトのセクシャリティを明らかにし、夫婦の関係性から性機能障害を持つ男性オストメイトと配偶者への援助を考える指標にする事を目的に70歳未満の男性オストメイト13名に面接調査を行った。その結果、男性オストメイトのセクシャリティを表すものとして、【不安定な自己観】、【現状を受け入れる】、【夫婦の絆】、【支えとなるもの】、【性行為について話し合うことの困難】、【夫婦の親密性の揺らぎ】、【性行為への思い】、【性行為への価値観】の8つのカテゴリーが抽出された。夫婦の関係性は、性機能の変化によって変化することは無く、むしろ妻からのサポートによって夫婦の絆は保たれていた。今後は、オストメイトをサポートする妻の言動を促進するような教育が必要である。また、性の悩みや相談の表出を敏感に察知し、オストメイトと妻の代弁者となって夫婦間の調整を行うことが必要である。
理事長就任挨拶
学会総会報告
原著
  • 清水 千恵子, 平井 菜穂子, 細野 多真美, 村山 浩美, 戸辺 茂美, 太田 博俊, 二宮 康郎, 小林 和世
    2008 年 24 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
     ストーマケアはストーマ周囲腹壁の状況や皮膚の状態を観察して、ストーマサイズに合った装具を選択し、日常生活において適切な自己管理ができるよう指導することを意味する。今回、全盲の直腸癌症例を術後管理するにあたり、視力障害があることで十分な観察ができず自立は困難と考えたが、一時的ストーマ造設術を施行した症例に対して、自立への看護計画を行った。①術前からのイメージトレーニング②装具の選択③ETナースと当科ナースの連携、このことによりセルフケアの確立につながり、在宅での管理が可能となった。入院中から退院後のフォロー体制を報告する。
  • 小林 紀子, 安達 亙, 城田 陽一朗
    2008 年 24 巻 2 号 p. 7-11
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
    症例は79歳、男性。67歳時,直腸癌のため腹会陰式直腸切断術を受けた。手術後腸管壊死により再手術をうけ陥没ストーマとなったが、灌注排便法によりストーマケアは良好に行われていた。75歳時の不慮の事故により約2年半の間歩行不能となり、自然排便法へ移行した。以後、徐々に排泄物の漏れ、ストーマ周囲に丘疹の出現を認め、ストーマケアに難渋した。体重増加・ストーマ周囲の変形がケア難渋の原因と考え、形成外科によりストーマ頭側の皮膚切除術と吊り上げ術が行われた。手術後はストーマケアが安定し患者のQOLが向上した。変形ストーマに対する形成外科的処置が奏功した一例を報告した。
第25回学会会長賞論文
教育セミナー
地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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