日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
教育セミナー
便失禁への対応策―外科医から見た対策―
吉岡 和彦
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2008 年 24 巻 2 号 p. 41-44

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抄録
 便失禁は、患者に精神的、社会的に大きな負担を与える。近年、医療者の機能性疾患に対する関心が高まるに連れて、便失禁は疾患として認知されつつある。原因としては主に分娩時外傷、肛門手術による括約筋損傷あるいは交通事故などがある。便失禁の程度の評価は、臨床症状、生理学的検査とdefecographyなどの解剖学的評価により行われる。内科的な治療が奏功しないとき外科的治療の適応となる。術前評価に応じて、括約筋修復術、括約筋形成術、有茎薄筋移植、人工肛門の造設などが行われてきた。
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