日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
症例報告
ストーマ周囲、腸痩周囲皮膚に腺癌皮膚転移を認めた2症例
松田 常美曽我 智美田中 結華永原 央野田 英児井上 透前田 清
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 27 巻 2 号 p. 39-43

詳細
抄録
 ストーマ周囲、腸痩周囲皮膚に皮膚深層部から色調変化を伴って隆起するぶどう状の皮膚病変を認めた腺がん皮膚転移の2症例について報告した。ともに開口部の近接部には大小の隆起があったが、用手形成皮膚保護剤によって貼付平面を確保することで装具を安定して装着できた。また、転移部の臭気に対しメトロニダゾールが一定の効果を上げた。両例とも予後不良であり、このような症例への包括的支援、および専門外来の重要性が示唆された。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top