2015 年 31 巻 2 号 p. 29-34
2012年のマーキングの保険収載前後の臨床現場における変化を明らかにすることを目的とした。2010年から2014年までの認定講習会の受講申込者は、8,225名、修了者数は、6,288名で、1年の受講申込者、修了者数は、収載前と比較して1.35倍、1.16倍に増加していた。修了倍率は、年平均1.28倍で、収載前の1.21倍に比べ収載後は1.41倍に増加していた。認定講習会修了者からのアンケートでは、医師、看護師の協力が得られるようになったのは54%、68%であった。術前のマーキング比率が上がったのは55%、ストーマに関わる機会が増加したのは72%であった。
講習会参加への職場の理解が得られるようになったのは68%であった。マーキングの保険収載は効果的に臨床現場に影響していた。