日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
ストーマサイトマーキング収載後の変化
板橋 道朗小林 和世船橋 公彦大村 裕子山田 陽子高橋 賢一赤木 由人相澤 卓前田 耕太郎
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2015 年 31 巻 2 号 p. 29-34

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抄録

 2012年のマーキングの保険収載前後の臨床現場における変化を明らかにすることを目的とした。2010年から2014年までの認定講習会の受講申込者は、8,225名、修了者数は、6,288名で、1年の受講申込者、修了者数は、収載前と比較して1.35倍、1.16倍に増加していた。修了倍率は、年平均1.28倍で、収載前の1.21倍に比べ収載後は1.41倍に増加していた。認定講習会修了者からのアンケートでは、医師、看護師の協力が得られるようになったのは54%、68%であった。術前のマーキング比率が上がったのは55%、ストーマに関わる機会が増加したのは72%であった。

 講習会参加への職場の理解が得られるようになったのは68%であった。マーキングの保険収載は効果的に臨床現場に影響していた。

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© 2015 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
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