2019 年 35 巻 3 号 p. 98-109
【目的】骨盤内腫瘍でストーマ造設術を受ける患者の睡眠状態に関する基礎的データを得る。
【方法】骨盤内腫瘍で手術を予定している入院患者を対象に、手術前日から術後7日目まで睡眠計を用いて睡眠状態を記録した。また不眠の自己評価表、HADS、ICDSCを用いて、不眠感、不安感、せん妄に関しても調査した。
【結果】対象は13名(年齢中央値69歳、全例男性)でストーマ保有者8名、非保有者5名であった。ストーマ保有者において手術後の睡眠は、術前に比較して延長しており、手術後4日目には、睡眠の前半に深睡眠が出現し、レム睡眠が2~5回程度出現する一般的な睡眠のパターンに近づいた。ストーマ保有者と非保有者との比較では、睡眠時間、睡眠パターンの変化からの回復に差はみられなかったが、中途覚醒については、ストーマ保有者ではストーマケアによる覚醒がみられた。
【結論】骨盤内腫瘍でストーマ造設術を受ける患者の睡眠状態が、ある程度明らかになった。