2021 年 37 巻 3 号 p. 85-97
【目的】術後早期のストーマケア確立に影響を及ぼす因子を検討する。
【方法】消化管ストーマ造設後に装具交換に参加した症例を対象とし、退院までのストーマケア確立状況を後方視的に調査した。対象患者をストーマケア確立群と未確立群に分け、さらに確立群を早期確立群と遅延確立群に分けて検討した。
【結果】解析対象は89例(年齢中央値70歳、男/女:49/40)であった。ストーマケア確立に影響を及ぼす因子は、緊急手術・術後疼痛・離床の遅延・ストーマサイトマーキング不実施・ストーマ合併症であった。また、高齢・ケアの複雑性・非円形ストーマは、ケア確立遅延に影響していた。
【結論】緊急手術や高齢患者では、ストーマケア確立が困難または確立に時間を要する可能性がある。効果的なストーマケア指導には、術前ストーマサイトマーキング、術後疼痛コントロール、離床促進、管理しやすいストーマ装具と管理方法および早期からの退院支援が重要である。