日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
特集 ストーマ合併症の治療と対策 脱出・ヘルニア
【総説】ストーマ脱出における様々な治療と対策
升森 宏次大塚 幸喜花井 恒一前田 耕太郎
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2025 年 41 巻 2 号 p. 26-33

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抄録
 ストーマ脱出は、ストーマ関連晩期合併症の1つで比較的多くみられ、管理困難なストーマの原因となり、しばしば治療に難渋する。まずは、脱出腸管の用手的還納方法を患者に指導するとともに、ストーマ装具の変更やストーマヘルニア用ベルトなどで保存的治療を行う。それでも対応困難で、患者が不安や苦痛を訴えてさらなる治療を希望すれば、手術を行う場合もある。様々なストーマ脱出の程度・状態に加え、全身状態不良や緩和ケア中など患者の状態も様々であるため、当科では各々の患者に応じて様々な対症療法や手術における術式選択を行っている。
 ストーマ脱出に対する処置・手術としては、①用手的還納法、②グラニュー糖による還納法、③Gant‒三輪法、④ボタン固定術、⑤自動縫合器による腸管切除・吻合法、⑥自動縫合器による腸管切除・肛門側ストーマ口閉鎖などがある。患者の状態に合わせた個別化治療が重要であり、本総説では、自施設での経験を含めて、ストーマ脱出における様々な治療と対策を解説した。
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