日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
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病院・医療機関に常備する車椅子の提案
*鶴田 崇義
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p. 13

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抄録

現在、病院・医療機関には、患者が使用する車椅子が常備されている。車椅子とは、足と同じ役割を果たす重要な身体の一部である。足の大きさが人それぞれで、靴にも様々なサイズがあるように、車椅子にも障害に合わせて、さまざまな機能を備えたものが必要である。現在でも、障害や身体的特徴に適応した個人の車椅子は存在する。しかし、不特定多数の障害を持った人が集まる病院・医療機関のほとんどが、標準型車椅子しか常備していないのが現状だ。両足だけが不自由な人にとっては相応しいが、特にリハビリ機関の患者の多数を占める半身麻痺者にとっては、標準型車椅子の使用は腰痛、肩こりなどの二次的障害の要因になる。半身麻痺用車椅子にはダブルリム方式とレバー方式があるが、右麻痺・左麻痺の相互使用が不可能であるので、医療機関に常備するには難しいという問題点がある。そこで、今回、病院・医療機関に常備するべき車椅子の提案を行う。

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© 2005 日本デザイン学会
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