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デザインの発想において類推的思考の有効性は、発想法の研究で明らかにされている。本研究では、画面デザインにおけるアナロジーの使用について注目した。Webサイトのデザインプロセスのうち、サイト企画および画面デザインにおいて類推的思考を用い、サイトデザインにおけるアナロジーの有効性を検証した。デザインプロセスにおいて以下の異なるアナロジーの使用を検証した。[1]アイデアの発想手法としてのアナロジーの利用[2]画面デザインにおけるわかりやすさのためのアナロジーの利用アイデアの発想手法としてのアナロジーの利用は、デザイナーが発想の切り口を意図的に変更することに役立つといえる。また一方で、画面インタフェースに利用された「仕掛け」は、ユーザーに対して「直感的なわかりやすさ」を提供する。人間の持つ共通感覚を画面インタフェースに取り入れることで、「わかりやすさ」に近づくことができる。デザイナーにとって発想手法として、類推的思考を利用することが、新しい情報のかたちを発想するために有効だとわかった。