日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
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弾性変形を利用したステアリング機構
*久保 光徳寺内 文雄青木 弘行中村 隆行
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p. 158

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抄録
ステアリング機構の単純化を図り、構造重量の低減を図るために、ステアリング機構の構造要素に弾性体を適用することを試みた。従来のステアリング機構が本質的に複数の剛体機械要素の組み合わせにより構成されているの対し、単一の弾性体構造要素(一体型前輪フレーム)によりその構造の単純化を探った。ケーススタディとして、人力で駆動できること、移動体としてバランスが取りやすいこと、構成材料が取得し易いことを念頭に置き、手動により駆動される後輪駆動3輪車(前2輪、後1輪)を取り上げ、そのラジコン制御小型機能モデルと搭乗可能実走機能モデル(前輪フレーム部:竹、その他:スチール)を制作し、本ステアリング機構の実現可能性について検討した。小型機能モデルの検証から、弾性変形によるステアリング機能が可能であることを確認するとともに、実走機能モデルによる実走行実験からは、操舵時の運動性能、段差乗り越え時の減衰性能も実走行に耐え得ることが確認でき、操作時の体勢の不自然さを解決すると本ステアリング機能を有するフレーム一体型の3輪車が実使用レベルまでに展開することの可能性を示唆することができた。
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© 2005 日本デザイン学会
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