抄録
本研究では、九州大学ユーザーサイエンス機構 評価・マネジメント部門において開発中の「クオリティカルテ」を使って国や地域などの生活環境の違いによってデザインの評価にどのようなズレが生じるかについて、世界の名作と呼ばれる椅子を評価対象としてヨーロッパ地域の5カ国と日本を対象地域として調査を行った。分析の結果、床座や椅子座といった「生活様式の違い」、体格の差などの「スケール感」、自国の産業や文化とも関係する「素材に対する好み」、そして「自国のデザイナーに対する想い」という4つのズレを生じさせる因子を抽出することができた。特に素材に対する好みやスケール感は国や地域によって顕著なズレが生じていた。