抄録
本研究は、自閉症児童の筆記具の持ち方を改選するためのデザインアプローチである。本研究でのデザインプロセスはデザイン経験を持っている学生と精神機能障害分野の学生のコミュニケーションが基になて行われた。最初のデザイン企画の段階から特定対象の専門知識のクライアントの参加による双方向のコミュニケーションを中心としたデザインプロセスによって、ユーザに最も良いデザインの提供ができる可能性が確認された。特に、自閉症児童の筆記具の持ち方を改選するために、筆記具のデザインによる自然な行動を誘発する方法の可能性が検討された。 また、デザインは製品に単なる美しい形を与えることだけではなく、人間の行動を改選するための新しい支援としての意義も持つことが確認された。