抄録
本稿では、小児病棟のプレイルームを、あらゆる分野の知識をもった個人、あるいは組織が新しい情報を生み出す知識創造の「場」として捉え、そこから創出した知識や情報をかたちにする方法としてデザインを活用することにより、新たな利用価値を探る。プレイルームに集まる知識を最大限に活用するため、SICEプロセスをプレイルームの新たな知識創造の方法として取り入れ、医療従事者と子どもで行われてきた知識のやり取りを、言語では表現し難い知識を抽出する方法が必要であり、その具体化する方法としてデザインを用いていく。また、デザインは知識創造を促進させる役割を果たすことから、知識創造のあらゆるプロセスにおいて介入させることにより、お互いの知識を共有しやすくなり、知識を最大限に活用することができる。