日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: H13
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「芸術刺繍」におけるウィリアム・モリスの影響
*山本 麻子
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抄録
ヴィクトリア朝初期の一般家庭では、画一的な仕上がりのベルリン刺繍が人気だったが、これに批判的だった芸術家たちは、新しい技法である芸術刺繍を提案した。特にウィリアム・モリスは芸術刺繍の推進者となり、彼の思想に賛同する団体が数多く設立された。中でも1872年に開校された王立刺繍学校では、モリスは講師として関わり、図案も提供した。モリスらの働きかけにより、19世紀後半には芸術刺繍は一般のレベルにも広まり、室内装飾にも影響を与えた。
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© 2006 日本デザイン学会
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