日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: A20
会議情報

美術館・博物館におけるサイン計画の指針に関する調査研究 その2
オランダの美術館とその他の公共施設
*田中 佐代子ヴェステンドルプ ピートマイクセナール ポール
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究の目的は、あるタイプの公共施設のサインシステムが他のタイプの公共施設に有効に用いることができるかどうかを確かめるために、異なる建物に用いられたサインシステムを比較することである。そのためにオランダにおける美術館など様々な公共施設のサインシステムを調査した。ここでは公共施設のサインシステムにおける要素の分析を中心に行った。
 建物の種類を二つの主なタイプに分類し、さらにそれらの建物のルートを5つのタイプに分類した。そしてナンバーリング、フロアマップ、Directory、ランドマーク、ピクトグラム、カラー、タイポグラフィなどの要素を分析した。様々な施設のためのサインシステムの使用において、多くの注目すべき相違点が見出された。デパートと病院だけがサインシステムの要素としてDirectoryが用いられていた。またすべての施設は非常口、禁止・注意、消火設備を示すためにピクトグラムが使用されていた。しかしいくつかの公共施設ではトイレの表示など、ピクトグラムを使わずに文字だけが使用されていた。

著者関連情報
© 2006 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top