日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: C07
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環境デザインと市民活動
江戸川区の事例から
*佐々木 美貴
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抄録
人々の生き生きとした活動。生き物の息吹の感じられる景色。東京は生命の営みが作り上げた都市である。都心の経済を支えるビル、人情の下町、緑と水の郊外の風景。 将来の人口の減少が危惧される今。この街の五十年後、街に人は居なくなり、ビルも、車も減少するのだろうか?生き生きとした生命のあふれる東京を美しい景観として後世に伝え残して行きたい。その為に東京の活力を支えている、市民の活動に注目して、今後の景観を考えて行きたい。少子化の危惧が叫ばれている現在、23区では、0.92の出世率を記録している、そんな中、23区の江戸川区では、全国平均の1.23をも上回る、1.32となった。老いも若きも共に生きていける社会くりが、住みやすい、良い景観を生むのではないだろうか。 今まで先人が作り上げた東京の「がんばる気質」を、この街から失ってはいけない。投げやりや、あきらめはまん延させてはいけない。目にする景観からがんばれが伝わってくる事が重要なのである。それを、江戸川区の市民の活動から探り、今後の住みやすい環境から、景観を考えてみると、市民が活動しやすい場所、活動しやすいシステム、共に共有できる理念が、環境行政と共に、よい景観に繋がってくる。楽しく、心豊かに住む街になればこそ、それが、観光資源にも、景観資源にもなってくるのではないだろうか。 スクラップ+ビルドから、キープ+リサイクル。良いものを残しつつ、淘汰されてより良いステージへ。悪いものを整理して上手に重ねてゆくことで景観のより成長をはかる。均一なマニュアルはない。一つ一つの場所と真剣に向かい合うこと。そこから、良い景観が生まれ育つのである。
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© 2006 日本デザイン学会
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