日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: D04
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自然言語文との相互変換を目的とした絵文字デザイン
*大江原 容子伊藤 一成橋田 浩一
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抄録
近年の自然災害多発を背景に、障害者、高齢者、子供など、災害時の安全確保に特別な支援を要する人々の存在がクローズアップされている。本研究は、これらの人々の災害への備えを強化することを目的とした、極めて緊急性の高い課題を解決する科学技術振興調整費「障害者の安全で快適な生活の支援技術の開発」プロジェクトの一部である。これまで工学技術による支援が困難とされてきた認知・知的障害者が、防災計画や避難ルートを理解し、防災訓練に参加して、災害時には自力避難を行うための支援技術として、絵文字を使ったコミュニケーション手法を実現するのが目的である。本稿では、第一に言葉を理解することが難しい人でも、絵を使うことによって、防災情報が理解でき、さらに自ら防災情報を作成できるための絵文字群を提供し、またその応用のためのデザインポリジーを検討する。第二に、障害者や高齢者を援助する立場にある健常者が、普段使用している自然言語文(文章)の入力によって絵文字を自動生成する。あるいは生成を支援する。言い換えれば、自然言語文に相当する意味を、絵文字の組み合わせによって表現する作業を支援し、また自然言語文との相互変換を実現するための方策について考える。
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© 2006 日本デザイン学会
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