抄録
現在社会情勢は急速に変化しており、都市再生、まちづくりにおいても、そこに住む人々が、自らの住む土地の魅力を見直し、再編集して発信するまさにデザイン的なアプローチが必要とされている。都市再生というと敷地の利用方法・図面や上物の議論になりがちであるが、これからのまちづくりにおいては人という切り口から、その人が街とどう関わっているか、どう関わっていきたいかという、ソフト面からのまちづくりへのアプローチが必要であるといえる。そこで、グラフィックデザイン・プロモーションの手法、それを支えるテクノロジーを有効利用することで個人の意識をまちに向けさせて、まちづくりの基礎をなすことを本研究の目的とする。