抄録
本研究は、デザインに対する評価者の見方の違いが、評価結果に反映するのではないかという仮説を検証してきた。過去の研究において、我々は文様デザインに対する鑑賞者の視覚認知構造をレイヤーと名付けた。この構造に基づき、画像解析によって複数の特徴値を用いて検索エンジンを開発した。最近の研究においては、レイヤー分類と評価の関係を明らかにすることで、レイヤーが文様デザインに対する感性評価の記述に有効であることを示した。デザイン行為の各段階には、視覚認知の多様性の問題が存在している。今後はデザインの各段階における視覚認知的性質について研究を進めたい。