日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第54回研究発表大会
セッションID: A20
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気分を良くする行動と道具の関係解明
*古沢 克仁寺内 文雄久保 光徳青木 弘行
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抄録

現在、私たちの生活は様々な道具類に囲まれ、日常生活における行動パターンも多様化している。しかしその反面、複雑化した社会生活におけるストレスは増加の一途を辿っており、効果的に気分転換を試みることが重要になってきている。本研究は、人の気分が良くなる要因およびメカニズムを、行動および道具の側面から体系的に解明しようとするものである。本研究では、インタビュー調査を実施し、気分が良くなる行動例を収集した。インタビューの解析に数量化理論_III_類を用い、行動による気分変化の構造を探った。またクラスター分析により気分を良くする行動を類型化した結果、気分を良くする行動は「創造」「改善」「自然」「運動」「摂取」「休息」の6グループに大別された。また、行動前の不快状態に着目して気分変化と行動の関係を考察し、不満を感じている状況では「改善」「運動」「摂取」「休息」といった行動を適用することで気分改善され、悩場合は「自然」に触れたり、「創造」や「運動」といった行動で気分を改善できることが示された。また、道具と気分変化との関係を気分変化の階層構造モデルを作成し考察した。

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© 2007 日本デザイン学会
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