日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第54回研究発表大会
セッションID: G05
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ユーザの潜在的な興味をデザインに活かすための基礎的研究1
行動分析を用いた、LOHAS指向ユーザのデザインに対する興味測定
*水谷 奈那美中森 志穂永盛 祐介宮地 良治斉藤 典央山中 敏正
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抄録

今後、デザインはユーザの潜在的な指向に対応しなければならない。本研究は、ユーザの潜在的な興味をデザインの現場に対してフィードバックするために、ユーザの潜在的な興味を測る方法を探った。本研究ではユーザの興味を考察するため、ユーザの行動観察をもとに分析した。本研究の対象はターゲット自身もその潜在的な傾向を意識化していないと思われるLOHASと言われるユーザカテゴリーに属する人とした。ユーザのプロダクトに対する行動観察は4日間の展示会を利用した。被験者はインターネット上でのアンケートにより選定し、ロハスをテーマにデザインされた車のメーターのアドバンストデザインが8点展示されていた。展示会では被験者の自由な鑑賞行動をビデオで撮影した。撮影はそれぞれのデザインの前方上部からと、真後ろからの2カ所である。その映像から観賞中の行動を拾い出し、2分法を用いて行動のカテゴリー分けと点数化を行った。そのデータを数量化3類とクラスターにより解析し、行動の分類を行った。5つのクラスターに分類された行動の意味付けを行い、興味や関心に関係していると思われる行動クラスターを考察した。

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© 2007 日本デザイン学会
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