抄録
本稿は、筆者が2007(平成19)年度前期に倉敷市立短期大学専攻科服飾美術専攻(大学評価・学位授与機構認定専攻科)で開講した授業、「ファッションデザイン論」のプログラム概要、及び13名の受講者が制作した課題作品などについて報告するものである。例年この授業では、ファッションデザインやデザインマーケティングの領域で関心が高いブランディングワークを取り上げることにしているが、今回はその手法のひとつである、「五感によるブランディング」の視点を生かしたアプローチを市販のビジネス書を通じて考察した後、これらの確実な習得と定着を目的とした、倉敷市児島地区にある二つのショップブランディング企画の立案、及びデザインコンサルティングワークへ取り組み、最終的に受講者各自が提案用の作品ポートフォリオを制作することを目標とした。その結果、極めて実現性の高い、しかも興味深いビジネスアイデアが相当数提案され、ブランディングの対象としたクライアントへ対しても充分な訴求力を持つ内容に仕上がり、有効な教育プログラムとして機能したことがわかった。