抄録
新しい高等学校学習指導要領が公示され、新学習指導要領では教科「情報」専門教科に「情報デザイン」が盛り込まれる。授業では問題発見や問題解決に必要な視点の捉え方を体験を通して学ぶことが期待されている。
本研究では、ワークショップ体験を客我の視点で振り返ることで「気づき」を学びに変える役割を持つ‘リフレクション’に着目した。
G.H.ミード(George Herbert Mead) およびドナルド・ショーンの論考からリフレクションの役割を明らかにし、高校および専門学校の情報デザインの授業で、リフレクション活動を効果的に取入れるための教材の提案をする。
観察_二重左右矢印_分析を体験的に学ぶワークショプでは、初期段階は体験することに集中し、体験の意味を理解するまで至らない傾向がある。リフレクションを取入れることでこの問題点を解決する一助になると考える。
リフレクション教材の提案により、体験で感じた気づきを外在化させる行為の経験値が低い生徒・学生であっても、体験を伴にした他者の行動・ふるまいを観察することを通じて自己の体験を知ることができる効果があることがわかった。
基礎教育としての情報デザインでは、今までの与えられた問題を解く学習ではなく、「なすことによって学ぶ」学習の導入が求められるであろう。