日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第57回研究発表大会
セッションID: C03
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ヒューマンデザインテクノロジーによる日用生活品のデザイン開発
*杉山 陽二澤島 秀成山岡 俊樹
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抄録

本研究では、人間中心設計プロセスの手法の一つであるHDTを活用した取手付きコップの製品開発を実施した。その結果、ストローが使用できること、把手が大きく握りやすいこと、片手でもこぼれることなく安心して使用できる等の有効なユーザリクアイアメントを抽出し,UDに配慮した高齢者にやさしい取手付きコップの有効なデザイン要求事項を明らかにした。また、デザイン評価においても、構造化コンセプトの上位コンセプト項目である使用性、洗浄性、デザイン性について満足のいく評価が得られた。これらのことから、HDTは客観的なユーザリクアイアメントの抽出と、その開発手法が分かりやすく効率的・効果的にできることなど、UD製品、ユーザ中心製品のデザイン開発に有効な開発手法であることが分かった。

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© 2010 日本デザイン学会
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