主催: 日本デザイン学会
東洋美術学校
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本稿の目的は民芸論の手仕事を実践するうえで作家が経験した葛藤を明らかにすることである。このために、本稿は二つの考察に注目する。一つは池田三四郎による作家としての実践的な考えであり、もう一つは柳宗悦による民芸運動の創始者としての基本論である。民芸は元来自由な工芸だが、池田は「不自由の工芸」という概念を指摘した。本稿は、この点について考察することを通じ、柳と池田双方の論述の比較を行うとともに、池田による民芸論の新たな展開に注目する。これにより、民芸論を実践することの課題とその克服を明らかにする。
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