日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第57回研究発表大会
セッションID: G08
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地場産業の商品開発による地域活性化に関する研究(その1)
ー商品開発過程における製作意図の変遷に関する調査ー 
*内木 智草坂井 大介伊藤 孝紀
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抄録

近年、様々な地域資源を見直し、地域性を活かした商品を開発しようという動きが活発である。地方においては、連携活動を行い産業技術の革新や新商品、新サービスを生み出し、地場産業を盛り上げることが地域活性化の重要な手段となる。そこで、本研究では、平成21年度に中部経済産業局主催で行われたワークショップを事例とし、商品開発過程における制作意図を明らかにする。これにより得られた結果から、商品開発において地場産業の特徴を活かすための知見を得ることを目的とする。さらに、地域活性化を促進するための一助となることを目指す。本調査は、制作意図調査と提案された10作品の概要から考察をする。制作意図調査では、自由記述式アンケートと発表における商品コンセプトの内容分析を行うことにより参加者の制作意図を明らかにした。 調査により、参加者が各段階に重視した要素が異なることにより、バリエーションが生まれたと考えられる。商品開発過程において、地場産業の工場見学や歴史学習、販売者によるアドバイスなど、多角的な視点での情報を制作者に取り入れることにより、様々な特徴を取り入れた商品を開発できるといえる。

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© 2010 日本デザイン学会
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