身近な機械製品を快適に操作できるためには,直観的に操作方法が分かり誤操作を誘発しない操作部が必要である.それに関連する概念として,「アフォーダンス」(ものがユーザに提供する操作の可能性)と「制約」(実行されうる操作を制限すること)がある.この二つを適切に組み合わせれば,直観的に正しい操作が可能な操作部を設計できる.本稿では,操作部の形状によって「押す」,「回す」という操作の種類だけでなく,押す「深さ」のような操作の定量性もアフォードできる可能性を示す.また,形状だけでなく操作部の材質によって,アフォードされる動作を制御できる可能性を示す.