抄録
情報デザイン教育では、体験型学習が多く取入れられている。体験型学習の実施目的は、学生たちがこれまで慣れ親しんできた、与えられた問題を解く学習(古典的学習)方法ではなく、「なすことによって学ぶ」学習方法を身につけるためである。体験型学習では、問題に直面する状況を通じて、様々な対処の方法を模索し、試行錯誤の中で解決方法を体得していく。一度経験したデザインプロセスは、それ以降の別の案件のデザインプロセスにおいても類似した問題状況の際には喚起され、活用できるのが利点である。この喚起のループを太くする役割を持つ、リフレクションが注目されている。
本研究では、リフレクションを促進させるフェーズの抽出のために、デザインプロセスにおける知識や情報の、inputとoutputのプロセスに着目し体験型学習のプロセスをモデル化した。リフレクションの契機となる活動を知ることで、リフレクションを促進させる教材や手法について検討する手がかりにする。また、リフレクションのフェーズとデザイン結果の関連について考察する。