人は影を分身のように捉えているという発見から、影は物体と共有する要素を持っていると考えた。その考えから、物体が持つ量や位置などの情報を、影の代役化を使用して可視化する方法を考案した。デジタル機器においても、量や位置などの情報として捉えることのできない情報は多い。そのような情報のビジュアルイメージを影を用いて代役化し、量や位置を可視化させることで、より情報を扱いやすくするようなユーザーインターフェースを提案した。 いくつかの文字や数字でしか認識できないデバイスを挙げ、量や位置などの情報を可視化させ、適したコンテンツにして制作した。そのコンテンツを展示会で体験してもらうことで、影の代役化による可視化の汎用性の高さを示す実験である。