本研究では、グリフス社における1960年代以降のルドルフ・モドレイの活動を考察する。1966年にグラフィックシンボル標準化を目標として設立されたグリフス社は、文化人類学者マーガレット・ミードが代表であったが、実質的にはモドレイが運営を行っていた。その活動は、時系列に沿って、1)組織ネットワークの構築、2)展覧会の開催、3)ドレイファスのシンボル辞書計画への協力と分類システムの提案、4)シンボルアーカイブの設立構想、5)標準化のためのコンサルテーションの5つに要約できる。これらの考察によって、いかにモドレイがシンボル標準化に向けて実践していたかをあきらかにする。