抄録
本研究の目的は、日本及び海外の大学におけるプロダクトデザインカリキュラムを調査し、デザイン専門知識を理論的かつ実践的に修得する方法を確認することである。日本の大学16校と海外の大学9校におけるプロダクトデザインカリキュラムを調査した結果、日本では、理論的かつ実践的専門知識を幅広い専門科目から学ぶ方法がとられていることがわかった。それに対し欧州では、企業で実践できる専門知識を総合的実習科目で学ぶ方法が多い傾向にあることが明らかになった。また、欧州と中国では1990年代に既にインターシップが必修科目として課されていたが、日本では2000年代においてインターシップが導入され、選択科目として取り入れられたことが明らかになった。