抄録
本研究は,交通結節点であるターミナル駅においてのサインの連続性に関する一連の研究の内,平成22年度から行っているJR広島駅,及び,JR岡山駅においての調査結果を述べるものである。JR広島駅では広島電鉄の広島駅電停までの経路,JR岡山駅では岡山電気軌道の岡山駅前電停までの経路について,それぞれ2つのルートを設定し,目的地までの誘導サインの連続性について検証した。調査の結果,JR広島駅では,ルート1のサインは連続的に存在するが,ルート2では,経路の内,新幹線出口,地下通路にサインが少ない。またJR岡山駅では,ルート1の駅前広場にサインが少なく,ルート2の地下通路には,サインが連続的に存在することが明らかとなった。サインの設置状況に関する調査から,JR広島駅では,同一空間においてのサイン重複(情報の重複)が多数みられることがわかった。また,地下空間は,一般的にサインが多い傾向が見られるが,広島駅南口の地下空間においては,この傾向が顕著であることも明らかとなった。