日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 10-12
会議情報

現代の景徳鎮の製磁における雇用方式
景徳鎮における製磁工房のサーベイを通して
李 艶宮崎 清植田 憲鈴木 直人
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本稿は、景徳鎮における製磁生産を支える雇用制度の特質を、現地調査によって析出したものである。その結果、次の諸点を明らかにした。①今日の景徳鎮における製磁生産は、手づくりで、細分化された分業体制のなかで行われている。②各工房は事業主・窯元を核として製磁生産工程の個々に対応するかたちで専業化・専門化した事業を担い、それらが連結することによって個々の景徳鎮製磁が生産されている。③景徳鎮の雇用制度は景徳鎮における経営・交易のみならず、人びとの生活文化・親族関係にまで広く深く浸透し、景徳鎮におけるすべての人びとにとって極めて自然・当然のこととなっている。④機械化・工業化が進む今日の陶磁器生産の世界のなかで、景徳鎮における徹底した分業化に基づく雇用体制は、景徳鎮の没落を繋ぎ止めたという点で、世界でも稀有な存在であるといえる。
著者関連情報
© 2012 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top