日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 11-50
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Webピクトグラムの改善へ向けて
大久保 芙美高田 哲雄
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抄録

我々は日々Webサイトを目にして暮らしている.言うまでもなくWebサイトは文字だけでなく,多くのイラストから構成され,それらのグラフィック・シンボルが我々に直感的にメッセージを伝え,場合によっては必要な情報ページにナビゲートしてくれている.その役割を担う記号とピクトグラムを合わせて通常Web上では「アイコン」と呼んでいる.
特にWeb上のピクトグラム(以下「Webピクトグラム」)は一目でその内容を語り,人を引き付ける役割を担っている.また他の記号と共にナビゲーション機能を持っている.その意味で分かりやすいピクトグラムの表現は今後ともWebデザインの重要な課題であり続ける.
しかしながら,ピクトグラムの仲間である交通標識や施設の案内表示が長い歴史の中でデザインとして洗練され,支障なく利用されてきたのに比べ,Webピクトグラムは,近年急速に制作・普及が進んだ分野のため,まだまだ改善の余地があると言えるのではないだろうか。そうした仮定のもとに本研究ではWebピクトグラムの現在を,形態と色彩の面から検証し,将来の改善の方向を見出すこととする.

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© 2012 日本デザイン学会
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