抄録
台湾の文房具産業は、産業自体の海外流出や日本メーカーとの競合等を要因とし、1980年以降、徐々に衰退している。台湾における文房具ブランドにはイノベーションが求められているが、文房具ブランドに関して行われている研究は、経営・交易に関するものが殆どで、デザイン学の視座から行われている研究は、少ない。 本研究の目的は、台湾における文房具の使用状況、消費形態とニーズを抽出することが目的である。本研究では、大学生と大学院生を対象にインタビュー調査を行い、使用行為の分析を行った。結果として、以下の3点を導出した。1.携行文房具の種類に関しては、筆記用文房具が圧倒的に多く、約61%を占めた。2.携行文房具の使用習慣は、性別と学科により相違が認められた。3.工学系の学生は携行文房具に関するブランド志向が認められた。