抄録
デジタルネットワークは、社会における交流・協働の重要な空間として急速な成長を見せている。中でも、インターネット上のオープンソース開発(OSSD)コミュニティは、ソフトウエア開発者社会独特の、創造手法と倫理感の共有という意味で、ある種、局所的地域化がなされているとも言える。そして、多くの場合、それらOSSDコミュニティにおいて、デザイン側からの貢献は成功しているとは言い難い。
本研究は、OSSDでのデザイン開発特有の課題を抽出した上で、そこでの創造活動に貢献しようとするデザイナーに必要となる基本的かつ規範的行動プロセスを提示する。また、OSSDのみならず、これからのデザイナーの役割とデザイン共有のあり方についても問題提起を行う。