抄録
本論文では,使用者がその商品を気にいるための要件として,製品画像に対する「好み(preference)の構造(mechanism)」について検討し,「好み」の構造が意志決定に関与すると想定し,評価に与える影響について解釈を試みた.代表的かつ誰でもが評価しうる工業製品として車を題材として設定し,30名の被験者を対象にした検証を行った.結果として,製品評価において,部分と全体が合成された画像を用いる場合には部分の好みの影響は小さく,前面と側面のように分割して見せる場合には部分が全体の評価に取り変わってしまう危険性があることが明確にされた.