抄録
近年,インターネット上の情報数は年々増え,その膨大な情報を扱う際に私たちは様々な機能やサービスを利用している.その中の1つ,「ブックマーク機能」は総じてワンクリックで簡単に登録できるため頻繁に用いられるが,問題もある.ブックマークの数が自身の管理能力を超えると,登録したまま忘れ,埋もれてしまいがちである.ブックマークを登録した時点で持っていた「知りたい」「気になる」という気持ちまで埋もれてしまうことは問題である.本研究の目的は,情報に埋もれることのない新しいブックマークのシステムを提案することとし,「Bookmark+」というスマートフォンのアプリケーションを提案する.「Bookmark+」は気になることや知りたいことを見つけたが,その時に調べることが出来ない時にこのアプリケーションを利用する.アプリケーションを起動し,気になることや知りたいことのキーワードをひと言メモとして入力する.ひと言メモを雲メタファを用いてアプリケーションのトップページに表示される.雲の数がある一定数を超えると仕分けを促すアクションが起こる.仕分け後は溜まった雲が一掃され,晴天となる.