抄録
現在、名古屋市では名古屋テレビ塔が集約電波等としての役割を終えたことにより、久屋大通の再生とテレビ塔の活用が重要な課題とされている。本研究では、名古屋市の久屋大通公園を会場として開催されたイベントであるSOCIAL TOWER MARKETを対象とし、イベント前とイベント開催時の通行量の差と来場者の歩行経路の特徴を把握することを目的とする。イベント前の休日とイベント当日との通行量の差異を把握するため、目視による通行量調査をおこない、久屋大通公園のテレビ塔北側エリアにおけるイベント開催が、都心部のにぎわいを拡張するために有効であることが示された。また、SOCIAL TOWER MARKETの会場における来場者の歩行経路の特徴を把握するため歩行経路調査をおこない、会場の主動線から外れた位置には来場者が集まりにくいことがわかった。また、露店の業態別の集客力の強さを把握した。今後のイベントの会場計画をおこなう際には、集客力の強い業態を会場の主動線から外れた位置に配置するよう考慮することで会場全体ににぎわいを創出できると考えられる。