日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第60回研究発表大会
セッションID: 6B-06
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古代詩歌に見る日本美の特性
日本のデザイン美学序説-2
黒川 威人
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抄録
明治維新以降,我が国は西欧の合理主義を国策として発展して来た。しかしその中で失われた固有の文化・文明も少なくない。本論は万葉集や古今和歌集など、日本の古代の詩歌を読み解くことにより,日本固有の美学がいかなるものであったのかを明らかにしようとするものである。結果として「雪、月,花」を平安時代から日本人は愛して来たこと,中でも「雪」に対して特別の愛情を抱いて来たことが明らかとなった。その雪は日本特有の温暖な気候下に降る柔らかな雪である。そこから様々な日本美が生まれて来たことと、今日のモダンデザインがシンプルであることを是とする日本人の精神性の根源をうかがい知ることができた。
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© 2013 日本デザイン学会
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