抄録
本研究の目的は、香りから連想された図形の傾向を見出すことである。先行実験から、30人の被験者を対象に5種類の香り(イランイラン、オレンジ・ス イート、ペパーミント、ラベンダー、ティートゥリー)から連想された150個の図形を得た。これらの図形を4人の大学生によって、「形状」属性、「大きさ」属性、「鋭角」属性、「繰り返し」属性、「線」属性、「モチーフ」属性、「複雑性」属性、「方向性」属性という8属性について21項目に分類させた。分類実験の結果、明確にとは言えないが香りごとのおよその特徴が見出せた。中でも、オレンジスイートから連想された図形には、「形状」属性の「円」項目、「鋭角」属性の「なし」項目、「繰り返し」属性の「なし」項目、「線」属性の「曲線」項目、「複雑性」属性の「単純」という柑橘類によく見られる球体を連想させる特徴的な傾向を見出すことができた。