日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第60回研究発表大会
セッションID: 1A-02
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視覚障がい者の携帯情報端末の利用促進を目指して
バイブレーションへの情報の付加の可能性
久保 雅義
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抄録
技術進歩により携帯情報端末は大きく進化し、私たちの生活をより便利なものへと変えてきた。しかしその反面、視覚障がい者はその便益を十分に受けることができていないのが現状である。 そこで本研究では、視覚障がい者が携帯情報端末、とくにスマートフォンを利用する際の触覚に訴えかけるバイブレーションに着目し、そのバイブレーションパターンに緊急事態や要返信などの情報を付加することができれば、視覚障がい者がより便利に携帯情報端末を利用することができるのではないか、またバイブレーションパターンに感情の情報を付加することができれば、新しいコミュニケーションツールとして利用できるのではないか、というテーマで取り組んだ。5種類のパターンと26項目の情報について整合性を調査し平常と、緊急事態・至急とは有意性があることが分かった。 バイブレーションから識別したい項目に関して、緊急事態・至急・要返信を識別したいが有意性があった。これらの情報を的確に識別させることが重要であり、至急・緊急事態と整合性が見られる振動パターンを明らかにしたため、今後このパターンを利用し交信できると考えられる。
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© 2013 日本デザイン学会
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