シビックプライドは自分が住む都市に対して感じる親近感や愛着を示す概念であり、市民の心の中にシビックプライドが醸成される都市ほど、文化や教育、インフラに対する市民の共感が高く活性化につながる。うまく育たない街は市民が自分の住む街に無関心となり、やがては人口減をまねくことが予想される。シビックプライドは行政によるまちづくりやイベント企画の手がかりとして有効だと思われるが、市民の心の中にある感覚を計量することは難しい。市民が自分自身のシビックプライドの量や内容を自覚できる手法についての試みを報告する。