抄録
国内のホテル市場は第1次~第6次からなるホテルブームの変遷を経て、第7次ホテルブームに突入しており、国内では宿泊型特化型ホテルや、客室数の少ない小規模なホテルの建設が増加している。2002年以降外資系企業の日本進出によるホテル再生が進んでおり、大都市近郊で外資系シティホテルは独自のスタイルで戦略的に他との差別化を図って需要を確保している。しかし近年のホテルブームは海外の資本やモノによるブームであり、日本のホテル産業の変革時期を迎えた現在では、経営不振や閉鎖に追い込まれたホテルに対してのリノベーション、新しい用途発掘とアイデンティティの再発見を考える必要がある。 本研究では、利用スタイルとして小規模でサービス性の高いデザインホテルに焦点をしぼりデザインの傾向や空間構成要素等からデザインホテルの空間印象評価と分析を通じて、新たなホテルデザインの可能性について探ることを目的としている。