抄録
図形外部に生じる空間力が視覚心理的影響を及ぼす「場」の分布について、福田らの先行研究では正三角形と正方形を用いて検討を行った。液晶ディスプレイ上に、実験刺激として、刺激図形とその周囲に72個の分布点を等間隔に配置し、実験参加者にその各分布点を空間力が同じ強さに感じる位置に移動させた。その結果、分布の範囲は図形と中心を同じとした概ね相似形であり、頂点に近い程空間力は強く、辺の中央程弱い傾向が示された。そこで、本研究では先行研究の刺激図形以外の正五角形と正六角形および正円を加えて、同じ実験を行った。その結果、先行研究の一致した結果と、頂点の内角が広い程、空間力が弱くなる等の結果を得た。