抄録
製品画像において、製品と画像の背景色との印象の関係性を明らかにする。現在、製品画像においてどのような背景色を用いるのかという明確な法則は存在せず、背景色の選定はデザイナーやカメラマンの経験や能力に依存していると考えられる。製品と背景色の印象の関係性を印象評価実験などを行い明らかにすることが本研究の目的である。はじめに、被験者に様々な腕時計と背景色を組み合わせた画像を提示してSD法による印象評価を行った。実験の結果から、被験者はサンプル画像の印象を評価する際に画像のオーソドックスさや高級感を判断基準としていると考えられる。また製品画像において背景色は画像全体の印象に影響を与えると考えられるが、製品との組み合わせによっては背景色の印象は画像に反映される場合とそうでない場合があることが分かった。今後は製品と背景という2つの要素のどちらが、画像全体の印象に対してどの程度強い要因を持つのかを明らかにする。