日本のホテル市場は近年では外資系ホテルの日本進出によるホテルの再生が進んでおり、グレードの高い外資系シティホテルは独自のスタイルで他との差別化を図り需要を確保している。ホテル変革時期を迎えた現在では、ホテルに対しての新たなニーズと用途の発掘、アイデンティティの再構築、再認識を考える必要がある。 そして、1993年に欧米で設立されたデザインホテルズの発足以降、世界中でもデザインホテルというカテゴリーが認められるようになり、日本でも2002年に設立されたHOTEL CLASKA以降は国内でもデザインホテルが注目を集めている。 本研究の目的は、欧米でのデザインホテルの実例の調査を通じて、傾向分析を行い、デザインホテルに求められる要因を明らかにし、日本で今後、実現可能性のあるデザインホテルを探ることと、今後のデザインホテルを中心とした街造りの活性化に繋げるためである。